
日本では昨今、少子高齢化問題で国力低下が叫ばれています。岸田首相が打ち出した『異次元の少子化対策』は結局のところ本当に対策になっているのか不明な点があります。しかしヨーロッパのハンガリーでは1998年から2002年まで首相を務め、2010年5月から再び首相を務めるオルバーン首相は移民に頼らない人口増加を重視し、第三子出産以降の所得税免除や不妊治療の無償化など徹底的な少子高齢化対策を行い、本物の『異次元の少子化対策』を行っていると思います。
2010年に世界最低レベルだった出生率はオルバーン政権で一定の改善を見せてきました。

そんなオルバーン首相の少子化対策を解説していきます。
子ども4人産むと生涯所得税ゼロ!?
「子どもを産んだことによって家計の安定・安全が悪影響を受けないようにする」(パラノビチ大使)
子どもを4人産むと生涯所得税ゼロになるそうです。本当に異次元ですね!子どもが1〜3人でもそれぞれのケースに合わせた税額控除がうけられるそうですよ。なので産めば産むほど高待遇されます!
3人産むと学生ローン免除!?
大学の学費に充てる学生ローンを借りている女性が第一子を妊娠したら出産後3年間はローンの返済を休止することができる。さらに第二子を出産した場合返済額を半額、さらにさらに第三子を出産した場合は全額免除される!ハンガリー政府は太っ腹ですね〜(笑)
そして2023年から30才未満の女性が大学在学中、または終了後2年以内に第一子出産をした場合、それ以降の学生ローン返済免除になるといいます。もう笑っちゃいますよね(笑)
住宅購入補助
子どもの数に応じて住宅購入補助金が支給され、3人以上の子どもがいる家庭は新築の場合、さらに高額の補助金が受けられます。
例えば両親・子供2人の一世帯4人の標準的な家族構成の場合、新築住宅購入時に日本円で約100万円、中古住宅購入時に日本円で約60万円の補助金が受け取れる制度となっています。
子供が増えると普通のアパートだと泣き声や足音などの騒音問題などで子供が自由に遊べなくなるなどのストレスを抱える事になるので住宅購入を検討するのには背中を押してくれる制度だとは思います。
この金額が多いか少ないかはその家庭の受け取り方によりますが貰えるに越したことはないと思います。
しかし、個人的には数千万円の大きな金額とすると少し少ない気もしないでもないですね。
複数世帯向け支援
7人乗りの車購入補助金など、多子世帯の生活を具体的に支える政策も存在しました。
3人以上の子供を持つ家庭が7人乗り以上の新車を購入する際に日本円で約110万円の補助金が支給されます。
7人乗りだとアルファードなどの高級なファミリーカーも対象になるので日本でもやってほしい補助金ですよね!
現在のハンガリー
上記の他にも様々な少子化対策を行っているハンガリーは少子化を脱する事が出来たのでしょうか?
2011年の出生率1.23から2021年の出生率1.59と一定の上げています。
この少子化対策によって婚姻件数が約10年間で2倍になっており、既婚・未婚に問わず女性の活躍に繋がり相対的に子供の貧困率も下げました。
しかし同時に課題と批判も少なからずあります。
上記の住宅補助などは経済的に余裕のある世帯にしか恩恵がない様な政策になっており、貧困世帯には利用しにくいものとなっていて、不平等感の助長に繋がっていると考えられます。
そして国の財政負担となっている側面もあるようです。
この政策により大規模な財政支出が続き、赤字財政や将来世代への負担へと繋がって行く事が懸念されています。
まとめ
このハンガリーの少子化対策は表面的に見ればとても良い政策のように感じます。
しかし収入が低い世帯などから見ると格差が広がる政策とも捉えられます。
日本も最近高市早苗議員が総理大臣に就任しました。
自民党は常々少子化は国難だと言っていましたが、根本的な解決には至っていません。
おそらく政策には限界があり、国民一人一人が他人事ではなく自分の将来に直結する事だと思って行動しなくては少子化は食い止められないでしょう。
以上、ハンガリーの少子化対策についてまとめてみました。これからの日本に参考になること間違い無いと思うのでどうか皆さんでもう一度少子化について考えていきましょう。

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